夢は何ですか?~被災地でくすぶる夢たち


先週の南相馬訪問。先輩行者さんが福島の人達のために作ってくれた「夢御守」なる手作り御守を、いつもお世話になっている仮設の自治会長さんにさし上げてきました。「これ夢守りと言って、、、」ときちんと説明してお渡ししたら、「夢、大事よねぇ。。。うちのお父さんが、、、」と旦那さんがいつもうつむいているという悩みを打ち明けられました。旦那さんはもともと定年後、畑で汗を流していたそうなのですが、その畑がなくてなかなか前を向けないようです。何か良いきっかけが作れればいいのですが、、、、

千代紙でこんな素敵な「夢御守」を作っていただいた。中に御札と御幣もはいっていて、一個一個ご祈祷しているスペシャルな御守
千代紙でこんな素敵な「夢御守」を作っていただいた。中に御札と御幣もはいっていて、一個一個ご祈祷しているスペシャルな御守

その後、別のお世話になっている社長さんのとこに伺ったら、やはりここでも夢の話。
「ここで夢なんてみれないよなぁ。。。」
原発事故で一番問題なのは若い世代が一気に抜けたこと。南相馬では他の日本の地域より10早く高齢化社会がやってきたことになるそうです。(ただ、逆にいうとこれからの日本は今のままだと南相馬と同じような状況に十分なりうるということです。)そこの抜け落ちた労働力をどう確保するか、社長さんはあれこれアイディアを出していました。一番の問題はここなんですよね。どうやって高齢化社会を支えるのか。

しかし今回案の定「夢」がテーマになったのですが、皆さんの夢を一つずつお聞きすることって必要なきがしました。目標とか展望をもって必死に過ごしていらっしゃるわけですが、それをやりきるためにもささいな「夢」はとっても大事です。その夢を見つけるのがここではまだ難しいようです。夢を見つけるお手伝い、できないものか。。。