3月はご供養月間

こんばんは、センシです。

今月もあとわずかですね。

3月ははからずもご供養月間なプライベートでした。

東日本大震災の3.11に続いてのお彼岸、今年は沢山の御霊を感じました。

2月から修験道の教えを落とし込んでいることもあってか、週末に甲斐国や相模国の山へ行くたびにそこで御霊と遭遇することが多くなり、半分気分転換の山行もご供養になってきました。

思ってた以上に成仏したいお御霊が山々にはいらっしゃる。。。

まだまだ勉強することが沢山、日々修行三昧です。

箱根の御嶽大神

2018年2月24日(土)。

この前山の地図を眺めていたら箱根に御嶽の三神が祀られていることを知った。

場所は明星ヶ岳。

これは是非とも行かねばなるまいと思い行ってきました。

地図をみると塔ノ沢の登り口からしばらく歩いて山頂までに、八海山大頭羅神王、三笠山刀利天宮、そして御嶽大神とあったので塩とお酒3パックをしっかり準備して臨みました。ネットで調べてみると小さな石碑みたいだけど、念のための準備。ぬかりなし!!ところが案の定スタートからハプニングの連続(苦笑)

塔ノ沢駅から阿弥陀寺までいきなり2往復する羽目に、、、。なぜならお地蔵様にお水を捧げなければならなくなったからです。

箱根湯本から歩いて塔ノ沢駅に着いたら地下足袋に履き替え出発。看板に「深澤弁財天、火伏観音」と書いてあり、途中にあるかと思いきや見当たらず阿弥陀寺の入り口らしき門へ。しばらく進んであることに気づく。

あれ!?水を忘れた!!!

もう10分ほど登ってしまい、戻ろうか少し悩んだけど全くの水なしは流石にあり得ないと思い水を探しに駅まで戻ってみることに。

山の時に水を忘れるなんて普段はないことなので、「この流れって何かあるのかな??もしかしてさっき看板でみた火伏観音で必要なのかな?」そんなことを考えながら駅まで戻ると、途中の民家横の蛇口で水を出しっぱなしにしてるところがあり、空きペットボトルに300ml頂く。さらに駅まで戻ると自販機がちゃんとあったので500mlの水を購入。

さてまた戻ろうと出発すると、向かいの下りホームに先ほどの深澤弁財天と火伏観音を発見。ホームの奥だから見逃していました。

何かありそうだと思い足を運んでみた。

すると深澤弁財天の賽銭箱には例のあのマークがあった!そうです。九頭龍神社の白龍神社にもある波と三つ鱗の北条の紋様が。これはいい収穫。お宮の横には大きな数珠が捧げられている。神仏習合が色濃い。さらに境内は狭いながら奥社もあるらしい。

奥へ行く前に火伏観音が鎮座。面の仏像の横の本堂は修繕中なのか中がビニールが覆われていたのでこちらで拝みました。

さらに奥には弁財天の奥社。そしてその手前の看板には「瀬織津姫」と書かれていてびっくり。ここは瀬織津姫も祀られているらしい。しかしそれも納得、「火伏」の神様がいるだけにこの場所は清流がながれてる。奥社の奥の谷間のような斜面、恐らく昔は瀧だったんじゃないかなと推測される。瀬織津姫は多岐つ早川の瀬(瀧つ早川の背)にましますからね。そこから川で罪穢れを祓うわけです。

さて火伏観音には水が豊富にあったので「じゃあ水はどこで必要なのだろう?ひょっとして途中で見かけたお地蔵様がお水を欲しいのかな?」と考えながら阿弥陀寺の山門を通り過ぎてしばらくしてお地蔵様を通り過ぎてしまったことに気づく。

ああ、、しまった、、でも戻るとまた往復20分くるいかかるからなぁ、、、この目の前の仏様にお水あげようかな。

と頂いてきた水を全部かけて差し上げる。そしてさらに先へ向かおうとした時にあることに気づく。今度は手袋がない!!左ポケットに入れたはずの手袋がないことに気付いた。周りも見渡してもない。

「あれ、、、もしかして落としてきた??また逆戻り??ループに入っちゃった??すでに時間食っちゃったし、このまま行ってしまおうか。んーでも日が沈めば寒いから手袋もないわけにもいかないよなぁ、弁財天まで戻るかもしれないけど、、、手袋探しながら戻るか」

そう思い、再びもとの道を戻ること約10分。「やっぱり最初まで戻されるのかなぁ、、、」そう思ったときについにある場所で発見。

驚くことにお水が欲しそうと思ったお地蔵様の目の前でした。

これはもうそういうことだろうと思い、登山用の自分の飲み水を少し分けることにした。お水をかけて、般若心経を一巻。そして終わりに法螺貝。

「声に気付けずに大変申し訳ありませんでした。まだまだ修行不足でした、、、」

お地蔵様の足元をみると何か石のかけらが落ちてる。拾ってみると、そのお地蔵様の右手だった。「このお地蔵様、だれかの右手治したんだな」と察した。と同時に先週小指を手術した私の手もまた右手。痛みが消えた気がした。

もしかして自分の右手も治してくれたのかもしれない。阿弥陀寺の最初のお地蔵様を私は手無し地蔵と勝手に呼ぶことにした。

そこから少し行くとまたまた六地蔵と青面金剛像が。ここもお水欲しそうな空気だったので、さらに飲み水を少しずつお分けして、残り約250ml。まあ、約1000m程度の山だからなんとかなるでしょ。。。

さてこの阿弥陀寺、裏には昔の修行堂や籠り行の洞窟があったり、裏山の奥に磐座があったりとかなり見所満載でしたが、その反面結構荒れ果てた感じでした。あまり手が行き届いていない感じでした。途中ところどころにお墓を見かけましたが、それほど檀家さんがあまりいないようなので恐らく経営も厳しいのかもしれません。(後で観光協会のページ見たら、和宮様の信仰が厚くご位牌もあるお寺さんなんですね)まだまだ修行したいお坊さんの御霊が何人かいらっしゃった感じが。。。また改めてご供養に来たい。(そしてここは翌日の伏線になっていた)

登山道入り口は荒れ気味。

道に大黒様。上の御嶽大神の伏線(大国主様)だろうか。

倒木。激しい嵐が来たら完全に崩れそう。

磐座のような場所を抜け塔の峰へ出るとそこから尾根道。一度林道と合流してそこからが若干道がわかりづらい感じに。段々細くなっていき、、、明星ヶ岳の登山口へのルートを見失いそのまま斜面を突っ切ってしまいました(汗)ここは山へ入らず舗装された林道を道なりに進んだ方がいいかもしれません。

明星ヶ岳の山頂までは竹やぶに囲まれながら滑りやすい道でした。

藪道を抜けると開けて箱根が一望できます。

ここらまた勾配がきつめになってきます。息を切らしながら中ほどまで行くと八海山大頭羅神王を発見!!でもものすごく道のすぐ横に鎮座してるのでびっくり。道の脇というより道を半分塞いでる。横に倒木があるので道が変わってしまったのかもしれないですが、蹴られたりしないかちょっと心配です、、、。塩とお酒でお清めして天津祝詞、身曽岐太祓をあげさせて頂く。大祓祝詞もやりたかったところなのですが、道が細く足場も悪いので短めにしました。それでも踏ん張って中座していたら足がつりそうに。

少し進むと「あれっ!?」また左のポケットの手袋がないことに気付く。もしやさっきの八海山で、、、?と思いながら戻ったら、八海山の前に手袋が落ちてました。法螺貝奏上忘れてましたね。すみません。。。法螺貝奏上して再び上へ。

ここからさらに登って行くと三笠山刀利天宮が出現。山道からちょっと奥まったところに鎮座してされており八海山よりきちんとしている。

ここもお清めして拝ませていただきました。

三笠山からまたしばらく行くとやっと御嶽大神に到着。八海山、三笠山のようにこじんまりとした石碑だと思ったら、かなり立派な出で立ち。しかも下に祠があって御神体らしきものが。恐らく御嶽山から持ってきた石なのでしょう。その脇は白河大権現、天照皇大神宮、行者(覚明さん?)で固められている。

塩と酒でお清めして少し長めに拝ませて頂きました。最後はここの三神、そして向かいの箱根山の神々とがしっかり繋がってお守りいただくように、繋がりと循環の祈りをこめてひふみ祝詞も。

拝んでいたら丁度光が差し込んできていい具合に。オッケー!ってことで良いのかな。序盤に手無し地蔵の件があったからこそのタイミングによる光。最初から見事に仕組まれているなー。

石が置いてあることを知りこの場所はとても大事な場所な気がした。たぶんここでなにかを止めてる。さいきん甲斐国や相模国の里山に祀られてる神様を訪ねているけど、そういう神社や祠って地元の信仰厚い方や修行者がご縁のある神様を近くに置くためにお祀りしてる感じがするのですが、ここの箱根の御嶽はちょっと別格。箱根のなかでここに御嶽を置かないといけない事情があるような、そんな雰囲気。

向かいの箱根山までの間には強羅、そして噴火中の大涌谷がある。そしてあることを思い出した。2014年、はじめて御嶽山を登拝した翌月に御嶽山の噴火、そして年明けた1月下旬、師匠に「九頭龍の水が欲しい」と言われて箱根へ参拝して数日後に箱根の大涌谷が噴火したのでした。自分が訪れた場所が次々と噴火するので当時は恐ろしくなったものですが、御嶽山と箱根が強い繋がりがあることを今回の明星ヶ岳の登拝で確信。あれは意味があったんですね。

(ちなみに約半年後、ほとぼりが冷める頃と思い再び九頭龍を訪ねて3日後くらいに警戒レベルが3に引き上げになってしまいました。もうショック。。)

ここでのこり100ml程度の最後の水を飲み干して下山。ここからが一気に下になっていてまた意外ときつかった。雪解けで滑りやすく、コケました。でも見晴らしのいい場所もあり、強羅に向かって法螺貝。強羅は独特の地形に見えましたが、なんか気が溜まりやすそうな感じがしました。上に大涌谷があるし。だから向かいに御嶽なのかなぁと。

無事下山後にまた事件がひとつ。バス停に到着して地下足袋を履き替え、豆を頬張ってる最中にバスが来てしまいそのまま飛び乗りました。

このバス、ほぼ満員で立つしかなかったのですがなんか気が悪すぎたんですね。暖房機器過ぎなのもあったんだけどなんか気がした悪い。おまけに先ほどの豆で胃がびっくりしちゃってる。クネクネ峠道で渋滞。汗がダラダラと止まらなくなり完全にのぼせと酔いで死にそうになりました。

手に豆を持ちながら手すりにつかまっていたのですが、豆の袋の口が開いていたらしく、手を持ち替えた瞬間バラバラバラーっと豆とアーモンドを車内にぶちまけてしまいました。打ち豆?邪気祓い?やっぱりなんかいるの?

恥ずかしながらも笑ってしまった。

終点3つ手前くらいで後ろのおじさんが「運転手さん暑いんですけどー?」と申告してくれてようやく冷房が入った。

下車してから胃を休めようと蕎麦屋へ。あんみつを頼むもフルーツ食べても吐きそうになり、川辺へ。しばらく抜けるのを待ちながら明星ヶ岳方面をみるとでっかい龍雲が!!

ここのアングルはいつも龍が出るんですが、こんなに太いのは初めて。なんとなくおじいちゃんの顔にも見えた。

このあと少しすっきりしたので電車に乗ってみたけどやはり気持ち悪くて一駅で下車。これは抜けきるまで時間がかかると思い小田原まで歩きで帰って、完全に抜けました。まだまだ修行が足りません。