そもそも般若心経と申し奉る御経は、天台経六十巻、毘沙門経七十巻、阿含経、華厳経、方等般若法華経等、一切八萬餘巻の中より選び出されたる御経なり。文字の数は二百六十餘文字なれども、神前にては寶の御経、佛前にては花の御経、況して人間の為には祈念祈祷の御経なれば、聲高々と讀み上げ奉れば、上は梵天帝釈、下は堅牢地神に至るまで、感応應ましますこと疑いなし。謹んで読誦し奉る。
そもそも般若心経と申し奉る御経は、天台経六十巻、毘沙門経七十巻、阿含経、華厳経、方等般若法華経等、一切八萬餘巻の中より選び出されたる御経なり。文字の数は二百六十餘文字なれども、神前にては寶の御経、佛前にては花の御経、況して人間の為には祈念祈祷の御経なれば、聲高々と讀み上げ奉れば、上は梵天帝釈、下は堅牢地神に至るまで、感応應ましますこと疑いなし。謹んで読誦し奉る。