タンパク質の分解過程で生じるアンモニア(NH3)は
肝臓の働きによって尿素になり
排出される。
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アルコール分解はご存知の通り
肝臓の働きによる
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薬物(治療薬の他、漢方やドラッグも含む)を
無毒化するのも肝臓の働き
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これら各過程の働きにもエネルギーは必要になってくる。
エネルギーは肝臓や筋肉に貯蔵され
必要であれば随時供給される
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これらを総合して考えてみると
糖質ダイエットするために高たんぱく質食を心がけ、実は常時摂取の薬があって、でもお酒が大好きだから糖質の少ない焼酎やウォッカを好む、筋肉の少ないガリ痩せな人
はかなりよろしくなさそうだ。
今日の生理学の授業の感想です。
肝臓がすぐ腫れ上がっていた級友がすぐ思い浮かびました。
割と当てはまっている気がした。
弱ってたらなおさらだよね。
罹患歴というのも関係してくるのだろう。
マルチタスクな肝臓には優しくしてあげたいものです。
スーパー臓器ですね。
【参考】
肝臓の働き
(1)物質代謝
・糖代謝
小腸で吸収されたグルコースは肝臓でグリコーゲンに合成され貯蔵される。
※血中のグルコース濃度が低下すると再びグルコースに分解され血中に供給する
・タンパク質代謝
アミノ酸から各種蛋白質を合成(アルブミン、フィブリノゲンなど)
アミノ酸代謝の分解過程で生じた有害なアンモニアを無害な尿素に変換する。
・脂質代謝
脂肪を合成・分解する。コレステロールを生成。
・ビタミン、無機質の代謝
各種ビタミン(A,D,B12など)や無機質(鉄など)を貯蔵したり、必要に応じて放出
・ホルモン代謝
ホルモンの前駆物質生成、変換、ホルモンの不活性化を行う
(2)胆汁の生成
脂肪吸収に必要な胆汁を生成する
(3)解毒作用
血中の有害物質をグルクロン酸抱合や酸化によって無害化する。薬物やアルコールの代謝も行う。
(4)血液凝固における働き
血液凝固に関与するフィブリノゲン、プロトロンビン、凝固を阻止するヘパリンなどを生成
(5)血液の貯蔵
全血液の10%を貯蔵し、循環血液量を調節。出血時には肝臓を動員。
(6)生体防御作用
クッパー細胞(マクロファージの一種)の食作用で、異物を取り除く。
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ちなみに五体加持という修験道などで使われる経文では身体の臓腑に対して、不動明王を中心とした五大明王が割り当てられている。
肝の臓は降三世夜叉明王。
五大明王の一尊で東方(肝も東に配当される)に位置し、阿閦如来の権化とされる。サンスクリットでは「3つの世界を降伏するもの」という意味のトライローキャヴィジャヤ。過去・現在・未来の三世に渡って悪を退け、貪(欲望)瞋(怒り)痴(愚かさ)の3つの煩悩(三毒)を滅ぼすという。
学研「印と真言の本」より
毒を無害化するという点でもかなり共通点があるのかもしれません。
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