「featured」タグアーカイブ

カエル大明神!!

〜無事にカエル大明神〜

2年前くらいに御嶽の庁舎で「無事に帰る」を祈念したカエルの像があることに気付いて、

ここでも洒落のきいたことをやるんだなとちょっと面白がっていたのですが、、、

それから度々山や神社の帰り道にカエル大明神と遭遇するようになりその存在を無視できなくなっているこの頃です。

昨年の九頭龍神社の帰り道も土砂降りの中、

ふと道の脇に目をやるとでかいガマガエルがお見送りしてくれたり、、、

よく考えると雨の日の帰り道は自宅の手前でもウシガエルが毎年出現してます。

先月は山梨の権現山の帰り道、最後のほうで遭遇。

行きも立ち寄った登山口の山神神社で帰りの挨拶をして、ふと拝殿の軒下に目をやると何やらキラリと光る小さいものが目にとまる。

何だろう?と不思議に思い手にとってみると、、

金色のカエル。

「か、カエル大明神✨🐸✨」

1日のフィナーレにまさかのカエル大明神!!

この日は予定外の4万歩を越すハードな行程になってしまったため、無事に帰還できたことをカエル大明神に深々と頭を下げたのでした。

そしてこんなところにちょこんと置いたらなくなりそうだし、持って帰ろうかとも思ったのですが、やはりここに鎮座されているわけなので、ここから登る方々の安全を祈念して山神神社に鎮座して頂きました。

(吹き飛ばされませんよーに!)

(無事に)カエル様は単なる洒落でもなく

無事の帰還を見守ってくださる有難い存在なのです。

小手姫神社祭典〜その①

4月8日(日)は月舘の小手姫神社の祭典へ初参加。

昨年の出羽三山秋の峰へ参加するちょうど1ヶ月前、南相馬から福島へ向かう途中ナビで普段と違うルートを通っていたらたまたま目に止まりこの神社の存在を知った。

「蜂子様に会いにいく」というテーマが目前に迫っていた中、その母君の祀られる神社に辿り着いたのはなんとも奇遇。

宮司さんに「毎年、出羽三山の宮司と山伏に協力してもらい祭りをやってる」と教えて頂き、初参加。

奥の院にて小手姫神社の宮司さんと山伏2名が本殿へ入ると祭典スタート。

先ほどまで気持ちよく晴れていたはずなのに祭典が始まった途端、少し柔らかいヒョウがバラバラと降り出してきて、野ざらしの参列者は皆少し戸惑う。

開始時間が近づくにつれてどんどん空気が冷えてきたので、祭典で何か起こりそうだなと思っていたら案の定だった。

降ったり止んだりをしばらく繰り返し、奉納の棒術で「次、龍の型」とアナウンスが入るとそらがぱっと晴れて太陽がキラリとお出まし。

しばらくするとまたヒョウが降ってまた止んで、、、

祭典中に目まぐるしく変わる天気を、宮司さんは締めの挨拶で「一年分の四季を味わうような」と表現された。

昨年峰中で体験した出羽三山のくるくると変わる天気にとても似ている感じがした。

さすが出羽三山。

そんな祭典だった。

何はともあれ無事に祭典が終わり席を立とうとすると、ひとりのおじいちゃんにいきなり声を掛けられる。

「あんたどこから来たんだい?去年も来てた郡山の人かい?」

「米沢からです」

「米沢!?あそこも織物があるだろ?米沢は小手姫様の先発隊が養蚕を伝えてなぁ、、、」

これはなかなか話が終わらないパターンだと直感した(笑)

しかしこのおじいちゃんが月舘の廃れていた小手姫伝説復活の中心人物だということが、この後の直会で判明する。

そして山奥の集落にひっそりと佇む小手姫様が月舘で厚く信仰されていると知ることになったのでした。

与瀬神社から陣馬山へ

2017年12月23日。

今週は相模湖まで足を伸ばし、与瀬神社〜明王峠〜堂所山〜〜明王峠〜陣馬山〜与瀬神社というルートで法螺貝携えて山を歩いてきました。

まず与瀬神社。ここはかなり穴場です。古くより民間信仰によって建立されたらしいこの神社は与瀬大権現が祀られ、境内の手前には隋神門が。神社の手前には金峰山慈眼寺があるなど神仏習合、修験道を感じさせるステキな神社でした。

一の鳥居をくぐると歩道橋で中央道を渡って境内へ入る変わった作り(実は昔から中央道通る時にこの神社とお寺が気になっていた)これも参道が分断されてしまっているんだなとちょっと悲しくなりました。裏高尾に続き、なんだかこの界隈の山の傷を見せられているようです。

社務所も誰もいない雰囲気。

慈眼寺の門と並ぶ木の鳥居はかなり古めかしく歴史を感じさせます。(表札も「与瀬◯神社」と書いてありきになる)

しばらくいくと愛宕神社を彷彿させるいきなり急な階段。「これ、修験道の匂いがするなぁ」と思いながら登ると隋神門がある。これって権現様のお宮だよね。

日本武尊が御祭神。そういえばこの日は23日、今上天皇の生誕日。

ここで天津祝詞と法螺貝を奏上する。神様の前だと下手ながらに一応最後まで法螺貝を鳴らせるから不思議なものです。

境内はかなり広く摂社末社がいくつかあった。(それぞれが何なのかわからないものもいくつかあった)

この石穴に祀られている神様だけ他より特別な感じ。幸の神。

お宮に向かって左手に陣馬山、明王峠行きの登山道がある。

登るといきなり岩場の道が急勾配に。ここから一気にあがっていきます。少し上がればすぐ相模湖が見渡せます。

登りが終わると平坦な林道がひたすら続く。

終盤に分かれ道があり矢の音峠へ向かう道はかなりの急勾配。そこをひたすら登ると少し開けた場所に。

林道を抜け車道に合流すると、また急勾配になり明王峠はすぐそこに。

明王峠には茶屋がありますが、この日は営業していなかったようです。茶屋の裏手にお不動様が祀られています。戦国時代に戦勝祈願で武田不動明王をお祀りしたようです。

ここから堂所山へ向かってみる。30分ほどで着いたけど、特別見晴らしがいいという感じではなかった。ここも武田軍が鐘つき堂を建てた跡地らしい。

休憩していたおじさんに「それ法螺貝ですか?修験ですか?」と声をかけられた。

堂所山から明王峠に戻り、さらに陣馬山まで足を伸ばしてみる。約2.5km。ここも40分くらいだったろうか。着くと陣馬高原からは龍が舞い降りる富士山が見えました。

茶屋のいい感じのおじいちゃんに「ありゃあ、たいした法螺貝だなぁ」と声をかけられた。修験をやってたどこかのおじいさんのお下がりですからね。年季が入ってるのは見てもわかるのだろう。

ここら高尾行きのバス停へ降りるか迷ったけど、与瀬神社で締めくくりたいと思い、もときた道を戻る。

最後は富士山方面から伸びる放射状の雲。

今回の与瀬神社からのルートはなかなか良い感じでした。ここの山自体がかなり切り立った形なので下に相模湖を眺めるその景色は伊豆半島の様な、海と山が一体になったような山岳信仰を連想させるものです。高尾山周辺は武田や北条所以の言い伝えが目立ちますが、八王城址の深沢山は913年に華厳菩薩妙行が牛頭天王と八人の王子を感得したりと古くから修行に入った山々が連なるようなのでもっと探せば修験道の名残が見つかりそうです。

相模湖周辺のお山、掘り下げていきたいです。

高尾山と比べて感じた違いは別記所感にて。

八王子城址から歩く修験道の道

2017年12月17日。八王子城址〜富士見台〜狐塚峠〜富士見台〜蛇滝口(千代田稲荷神社まで)

行くたびに深まる高尾山の魅力。

今月は毎週、法螺貝の練習をするために高尾山にお邪魔しています。

毎回落合から登り蛇滝口へ降りるパターンが続いていたので(それは法螺の練習場所を見つけたからなのですが、、、)今回はルートをまったく変えてみた。というか行きの電車の中で八王子城址方面の地図を見ていたら八王子神社が目に入り、八王子城址ルートに急遽決定。

実は近所でよくお参りにいく八杉神社という神社があるのですが、そこが地元で信仰されてる杉山神社と八王子神社を合祀した神社であり大変お世話になってるとこなのです(そこは境内に羽黒大明神や三島大明神も祀られています)

ただ行く前に若干悩みました。

なぜなら八王子城址は神霊スポットでも有名ですからね。そして実際に経験談ありなのです(汗)

大学時代は八王子だったため八王子城址もサークルの友人と行ったことがあったのですが、物の見事に霊障にあいました(苦笑)

皆で「嫌な感じがあった」と話している数日内にメンバーの楽器が壊れていくという怪奇現象。私もギターが倒れ買ったばかりのフルアコのピックガードが折れるという惨事に。

ましてや今では修行なんぞをしてるために余計に見えない人たちは群がってくるリスクが高い。。。ちょっと迷いつつも八王子神社は参拝したいと思い行くことを決断。

高尾駅北口からのバスで約10分の「霊園前」を降りて八王子城址を目指すと石材店や仏具店、お寺がずらりと並んでいる。霊園だからこういうお店が並んでいるわけでもないという感じがした。やはりここは信仰のお山っぽい。向こうにそびえ立つ山がそう感じさせた。

奥の一番高いのが城址跡だとは思いも寄らず、、、

出羽三山へ行った時の湯殿山もそうだったが、修験の山というのは独特の雰囲気が山から流れてくる。冷たい空気と腹底に響くような熱い力。

八王子城址の鳥居をくぐると一気に登りになって驚いた。まさかさっきそびえ立ってた山の頂上に城跡かあるのか、、、??と少し面食らってしまった。こんな山の上に城を作るとはかなりの労力。それくらい本格的な登り道になっている。

八王子神社手前で小高い法螺スポットを発見。 続きを読む 八王子城址から歩く修験道の道