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クリスマス

日本は古来の風習が新暦と旧暦で入り混じってややこしくなっているが、西洋由来、つまりクリスマスなどもそのひとつだろう。

いまやただの商業イベントだが、

本来のクリスマスは東方教会系の場合、新暦では1月7日頃になり、例えばウクライナでもそうであった。

古来のものをすべて新暦に置き換えてしまったのは日本くらいなのではないかなと最近思う。

【新嘗祭×茂る×混沌】

収穫を感謝する新嘗祭

勤労感謝の日は

宮中の神事である
新嘗祭の日が、

敗戦後に書き換えられたものです。

もともとは旧暦11月(新暦の12月中旬〜1月上旬頃にあたる)の
2回目の卯の日でしたが、

明治6年に
太陰暦から太陽暦へ変わる際、
収穫感謝の行事なのに年を越してしまうので、

そのまま太陽暦の11月の2回目の卯の日を定め、それがいまの11月23日であり、そのまま固定されたという、なんとも強引なエピソードがあります。

十二支の起源をみると、
卯は”冒”に由来し、「おおいかくす」という意味があるそうです。

これは万物が成長して、地上を覆い隠す様子をあらわす。

『准南子』でも「卯は茂ることであり、盛んになることである」と記されている。

万物の勢いが盛んになって、生い茂り、地上を覆い尽くす意味が十二支の卯には込められている。

また旧暦十一月は子です。
子も”孳”という漢字に由来し、「うむ」「しげる」という意味になる。

『三礼義宗』では「陽の気がやってきて、しげり始める」とあり、『五行大義』では「陽の気が動き出し、万物が芽生える」様子と述べられている。

子の別号は「困敦」である。

“困”とは”混”、
“敦”とは”沌”を意味しており、
困敦とは混沌をさしている。

冬という時期は子に配当されており、陰の気が極まった状態(冬至ですね)これから陽の気が動き出す時季でもある。

これら由来を踏まえて考えると、本来の旧暦十一月(子の月)の2回目の卯の日というのは、その字の由来通り、

陰極まり陽がうごめく新たに始まる子の月に、

豊作・繁栄を願った日取りだったことが伺えます。

こういう意味を含む日取りに
収穫感謝の神事として新嘗祭は行われていました。

ことしは12月16日(下弦の月)が旧新嘗祭の日取りです。

果たしてこの日がどんな雰囲気なのか、
ぜひ感じてみて下さい。

旧暦 #十干十二支 #新嘗祭 #感謝