29年後のチェルノブイリとは


ウクライナの汚染地域で事故に直面し、看護師として現地の状況を見続けてきたタチアナ・アンドロシェンコさんを招いての講演会。
今回埼玉と東京の講演を2度にわたって聞いてきました。ものすごく興味がありましたので。埼玉では3次会までご一緒させていただき、避難当時の詳細も知ることができて、昨年チェルノブイリで聞いた話と照らし合わせながら、より当時の状況が鮮明になった気がします。

あえて低線量地域で聞き取り調査をすることで見えてきた子供達の症状。放射能を抜くための食事改善と日本の民間療法により、手足の不自由な子供たちが正常に近づくことができたことはウクライナの人々にとっても大きな希望になると感じました。(このほか村の穀物を化学肥料を使うことでセシウムの吸収を抑える方法も有効であることがデータとして出たそうです)これと同時に、食品の最低基準ラインが1.1Bq/kgであることがはっきりしてきたようです。ウクライナの調査ではこれを超えると身体の痛みが出てきたとのこと。生産者としては非常に厳しいニュースですが、これからの子供にとっては死活問題でありこの実証で希望が少し開けてきたとも言えます。対処法が新たに試されて成功したわけですからね。ウクライナと日本がもっと協力し合えばまだまだ可能性はありそうです。

埼玉講演にて
埼玉講演にて

タチアナさん、娘のサーシャさん、通訳のヴァレンティーナさん、そして主催の小若先生たちと。
タチアナさん、娘のサーシャさん、通訳のヴァレンティーナさん、そして主催の小若先生たちと。

三次会の帰り、途中の電車までサーシャさんに色々質問。ウクライナ人の知り合いつながりはさすがにいなかった。。。