視覚障害者のホーム転落事故に思うこと


先日の青山1丁目駅での視覚障害者のホーム転落事故。

 

 

去年頃から視覚障害者の鍼灸マッサージの先生を連れて施術ボランティアをする機会が増え、つい先日も4日間一緒に行動してました(そのうち2日は、もう一人視覚障害者の方を引率していくというちょっと大変な状況に)

 

そういう機会が増えると少しその目線でまわりを見るようになります。

 

で、駅のホームでは杖を頼りに一人で歩いてる視覚障害者を見かけると危ないなーと不安に思うとがよくあります。

 

混雑で人がごった返していると、点字ブロックを確かめながら歩いている視覚障害者に全く気づいていなさそうな人を結構みかけます。

 

直前で避けたり、前から人が来たから避けてる程度な雰囲気。

 

手を引いて一緒に歩くときも、東京駅とかはかなりきついです。

「こないだホームから落ちてあばらを折った」

とかいう話は日常茶飯事レベルで語られているので、アクティブな方々の中ではホーム転落は割とよくあるらしいというのが私の中の感覚。

 

事前に駅員さんに介助を依頼すれば、乗り換えなど含めてある程度介助はしてくれるようですが、通勤時間帯や混雑時はどうしても駅側の人手も不足しており十分な介助は受けにくい状況なのかなと見受けられる場面も経験しました。

 

そういう状況だとどうしても融通がきかないから、少しだけ視力が残っている方は「なんとかなる」と考えて「えいや」の精神で無理して一人で雑多な駅に乗り込んでいるケースも多々あるんだろうと想像します。

 

 

で、今回の件はそもそも点字ブロックに柱がかぶってるという点で構造的にアウトなわけです。

 

介助者がいなければ危険な環境。

 

ましてや都内の地下鉄ホームは人の多さに対して異常に狭いですから」。

 

 

そういう環境は盲導犬にもおそらく限界がある。

もしわかってたとしても喋れないわけなので。

僕はメトロに過失が問われても仕方ないと思います。

構造的に危険なので。

 

 

 

せめてそれを防ぐためにホーム乗り入れの事前把握などをしておかないといけない状況なんじゃないかなと思いました、

障害者の目線になるってすごく難しいことなのだけど、

その目線になってまわりを見ると、

結構あちらこちらが雑なんですよね。

 

 

「バリアフリー」を謳っていても全くその目線で施工してないことはザラのようです。