神籬をお祀りしてからお山の寒滝まで2週間。
寒いから大丈夫だとは思いつつ、ある日ふと「お山までもつかな?このまま神籬が枯れてしまったらこの観音崎のお御霊は一体どうなってしまうのだろう?」
そんなことがふと頭をよぎったわけですね。そしたら急に「棚の奥に数珠があるだろう」と言われてハッとした。
数年前にネパール訪問時に買った黒い数珠が棚の奥にしまいこんであるのを急に思い出して取り出してみた。
このお御霊、数珠のこともお見通し。
この数珠、当時はまだ自分には早いと思いつつ、師匠に取り上げられるのも嫌だったのでこっそり棚にしまって時がくるまで眠らせておいたもの。
そんなことすら忘れて眠り続けていた数珠がお御霊も入れず丁度空いていた。なんという奇遇。このためにこの数珠はあったのだろうか。
このお御霊、龍っぽいし、この黒い数珠も蛇っぽいし、なんかいいかも。
お御霊を自分で入れることはやったことがないので(というかまだ出来ない)全く期待できないが、勤行しながらお御霊に語りかけてみた。
「あの…もし宜しければこのお数珠に入って下さい。神籬枯れてしまっても困りますし…」
えいっ!
九字を何度か切ってみる。
再び数珠を確認してみると…どうもお御霊は数珠にも入った様子。ひとまず万が一神籬の榊が枯れても、数珠に入ってればお山へは連れていけるので一安心。
この日から寒滝までのしばらくの間、数珠を手にしながらお御霊と対話。もとが蛇だからか丸めて置いておくと、勤行中にヌルっと動く時があるのが面白い。
さぁ、寒滝まであと少し。
そして寒滝が終わるとそこから鍼灸の国試まで2週間。
怒涛の日々はまだ続く。
とにかく風邪をひかないようにだけ気をつける!!