「山伏日記」カテゴリーアーカイブ

‪【螺旋×柱×宇宙】

最近新たに法螺貝を作るためにいくつか取り寄せたのですがサイズ違いの法螺貝を比較してみました。

比較してみるとこのたった数センチの長さが

とても大きな重みを持つことに気付く

螺旋構造の成長。

(値段も比例して上がります)

宇宙の成長もこいうことなんだろうな。

人間としての成長もこうありたいもの。

同じ円周でぐるぐる回って

時間だけ過ぎるのはもったいない。‬

より大きい円をきれいに描いていくためには

その中心となる軸がなければらならない。

軸がぶれれば軌道がズレて

歪な形になってしまう。

軸とは自分軸であり

自分の中心となる柱。

軸をしっかりさせるには

自分の中心となる柱を

クリアにしていくことが不可欠。

その人の宇宙は

その人の生き方だったり

信仰するものだったり

そういう柱をもとに

螺旋の構造で拡大していく。

柱を立てることで

宇宙を成長させられる。

そういえば神様は「柱」であらわす。

信仰とは自分という宇宙を成長させるための

柱なんだろうな。

浄化の火

本山での祖霊祭で護摩焚きで火にいれる祈祷札を提出するのが遅れてしまい、祈祷を自分でやることに。

ところが祈願の数が多くちょっと持て余してしまったので結局師匠のもとで指導を請うことに。

直ぐ終わるシンプルな御祈願系は早く燃やして天にあげてしまったほうが届きやすい。

精神的なものも早く燃やしてしまったほうが良い。

離婚の危機・夫婦円満は2人分をくっつけて捻って一緒に燃やしてあげる。

今回唯一燃やさなかったのは慢性疾患系。

時間のかかる慢性的な病気に関しては毎日祈祷して目処がたってから燃やさないとなかなか良くならない。

上記いずれも般若心経で。

火は神の力。

滅する力。

そして天へ昇華する力。

火で燃やす意味を改めて考えた。

それで届きやすいものとそうでないものがある。

まだまだ勉強することは沢山あるな。

【法螺貝×阿夫利山×八海山×石鎚山】

【法螺貝×阿夫利山×八海山×石鎚山】

2019年7月14日

昨日はずぶ濡れになりながらいつもと

違うルートで大山を上がった。

何かのタイミングで法螺を立てると

法螺貝のきれいな音色が

遠くから聴こえてきた。

珍しいものだなと思いつつ

もう一度法螺貝で応えてみる。

とても綺麗な音なので上手な方だ。

そして吹き方からして

このお山ではなく外部の人っぽい。

お互い何度かやりとりして切り上げ

足早に先を急いだら

途中でその法螺貝の主と運良く遭遇し

声をかけられた

「あ、さっき吹いてた方ですよね?」

聞けば単身で近くに滞在中で、

練習場所を探しているという。

八海山の山開きでも法螺貝要員として

参戦したとかで、

千本檜小屋の話しでちょっと盛り上がる。

こちらの身の上話をしたら

星野先達の名も出てきた。

新潟がホームだそうだが、

法螺貝の流派は石鎚のほうとのこと。

山伏ではないという。

今度石鎚に法螺の段を取りに行く予定らしい。

これがまた不思議なことに前日は師匠のもとで

初めて石鎚のお経をあげたばかりだったんだよな。

権現様と天狗様にぐるりと囲まれながら

石鎚山に思いを馳せていた矢先のこの出逢い。

その場でお互い吹っこして別れる。

この日、

なんとなく山ノ神の跡地に行こうとしなければ

イレギュラールートは通らず、

鉢合わせすることはなかった。

不思議なご縁だなと思いつつ、

初めて山中での法螺吹き仲間ができたのでした。

雨で幻想的な風景が広がるお山での一幕。

寒行⑤〜神籬から数珠へ

神籬をお祀りしてからお山の寒滝まで2週間。

寒いから大丈夫だとは思いつつ、ある日ふと「お山までもつかな?このまま神籬が枯れてしまったらこの観音崎のお御霊は一体どうなってしまうのだろう?」

そんなことがふと頭をよぎったわけですね。そしたら急に「棚の奥に数珠があるだろう」と言われてハッとした。

数年前にネパール訪問時に買った黒い数珠が棚の奥にしまいこんであるのを急に思い出して取り出してみた。

このお御霊、数珠のこともお見通し。

この数珠、当時はまだ自分には早いと思いつつ、師匠に取り上げられるのも嫌だったのでこっそり棚にしまって時がくるまで眠らせておいたもの。

そんなことすら忘れて眠り続けていた数珠がお御霊も入れず丁度空いていた。なんという奇遇。このためにこの数珠はあったのだろうか。

このお御霊、龍っぽいし、この黒い数珠も蛇っぽいし、なんかいいかも。

お御霊を自分で入れることはやったことがないので(というかまだ出来ない)全く期待できないが、勤行しながらお御霊に語りかけてみた。

「あの…もし宜しければこのお数珠に入って下さい。神籬枯れてしまっても困りますし…」

えいっ!

九字を何度か切ってみる。

再び数珠を確認してみると…どうもお御霊は数珠にも入った様子。ひとまず万が一神籬の榊が枯れても、数珠に入ってればお山へは連れていけるので一安心。

この日から寒滝までのしばらくの間、数珠を手にしながらお御霊と対話。もとが蛇だからか丸めて置いておくと、勤行中にヌルっと動く時があるのが面白い。

さぁ、寒滝まであと少し。

そして寒滝が終わるとそこから鍼灸の国試まで2週間。

怒涛の日々はまだ続く。

とにかく風邪をひかないようにだけ気をつける!!