「科学(サイエンス)」カテゴリーアーカイブ

Polyreactivity of antibody molecules – ScienceDirect

Polyreactivity of antibody molecules
— 読み進める www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1471490604000547

抗体分子の多反応性について

要約

抗原抗体相互作用の「鍵と鍵」の仮説は、長い間免疫学的思考を支配してきました。 しかし、まったく無関係なさまざまな自己抗原および外来抗原に結合できる多数のモノクローナル抗体(すなわち、多反応性抗体)の存在を実証する研究により、この見方が変更されました。 多反応性の最良の説明は、多くの抗体分子の抗原結合「ポケット」が以前に考えられていたよりも柔軟性があり、さまざまな抗原に対応するためにコンフォメーションを変更できることであると主張します。 生物学的機能の観点から、免疫学的防御における多反応性抗体の役割の賛否両論の証拠について議論します。 逆説的に、多反応性抗体を作るB細胞は多くの異なる内因性宿主抗原に結合できるため、免疫寛容の誘導および/または維持に関与している可能性があると推測されます。

Human Germline Antibody Gene Segments Encode Polyspecific Antibodies

Human Germline Antibody Gene Segments Encode Polyspecific Antibodies
— 読み進める journals.plos.org/ploscompbiol/article

ヒト生殖細胞系列抗体遺伝子セグメントは多重特異性抗体をコードする

この論文も抗体は多数の抗原に対して柔軟に対応できることを示唆している。

Antibody promiscuity: Understanding the paradigm shift in antigen recognition – Kaur – 2015 – IUBMB Life – Wiley Online Library

Antibody promiscuity: Understanding the paradigm shift in antigen recognition
— 読み進める iubmb.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/iub.1397

抗体の交差反応についての論文。

既存の抗体で柔軟に対応できないと無限に変化する病原体には変化し切れず、一個一個に特有の抗体を作っていたら、エネルギーロスであるとともに、間に合わないという現実問題がある(これはホルモンなどのレセプターに言えること。)

ワクチンがいかに非効率で無駄な発想かについて考えさせられる研究です♪