在日ウクライナ人の心中


6/29〜7/7の日程でウクライナのチェルノブイリとジトーミルへ行きます。
目的はこちら→「ドミトロちゃんを救おう!」

5月に入ってから外務省や大使館など主要機関を尋ねて情報収集していましたが、先日はウクライナ正教会の礼拝へ参加させて頂きました。(人の輪ネット・能登さん、連れて来て頂きありがとうございました。)

前半は二人しかいなかったので私のウクライナ訪問のために祈ってくださり、心構えも説いていただきました。

人を助けるためにいくのならば、正義を曲げずにそのまま接して欲しいと。
そうすれば向こうも必ず答えてくれる。
そういう人達が集まってくる。

そのなかでポール神父は
「日本の学者やマスコミはウクライナとロシアの問題を理解していない」
と仰ったので「おや?」と私は思いました。
数日前、在日ウクライナ大使館で同じようなセリフを聴いたからです。
「日本のジャーナリストは今回の(ウクライナとロシアの)闘争の根幹を理解していない」と。
実はこの言葉がずっとひっかかっていたので、ポール神父からこの話しが出て来た時、この言葉の真意に迫るこの上ないチャンスだと思いました。

礼拝後に、ポール神父に「大使館であなたと似たようなことを言われた」と話しました。
ポール神父曰く、日本にいるウクライナの研究者はロシア研究者に比べるとはるかに少なく、指折りで数えるほどしかいないそうです。
そんな情報源しかない状況で、ろくに調べもせず、ロシア側の立場の情報だけで報道している日本のマスコミに対して「日本はわかっていない」というもどかしさを感じているようでした。

先の説教でも「ユダヤ人とサマリア人」のそもそもの話を引き合いに出し、ウクライナとロシアも元は一つの民族だったのは確かだが、「今」は違う。
ウクライナとしてのアイデンティティーが確率されているのだから、ドネツクの投票率75%にしても明らかな嘘だ、侵略をウクライナ人が容認するはずがない。
ウクライナ国家としてのアイデンティティーが確率されているのだから、それに対しての侵略は許せるものではないと。
日本は今回の問題に対して「戦争」という言葉を使いたがらないが、これは「戦争」を仕掛けられているんだと。

これって、日本人としてのアイデンティティーを持っている我々だって同じことだと思うのです。
平和ボケしてる日本人ですが、やはりいざ日本そのものを実力行使で否定されたら黙ってはいないと思うのです。そういう立場にたって物事考えられるかだと思うのですが。

まあ日本のマスコミはもはやクズ同然の役立たずなので、仕方ないのかもしれませんが、ウクライナの方々はそこを理解されていたほうが良いのかな、などと思いました。日本のマスコミはあてにしないほうがいい。

芝公園聖オルバン教会にて
芝公園聖オルバン教会にて
芝公園聖オルバン教会にて
芝公園聖オルバン教会にて
ポール神父と