チェルノブイリの不足資金が調達できたそうです。
原発施設の視察で、いわゆる「金の廊下」を通った時も
日本で言う昭和の匂いを感じるほど古めかしい
もとい懐かしい感じの雰囲気があるチェルノブイリ原発。
とにかくお金がないんだなってウクライナでは感じでしたが、
ようやく資金の目処がついたそうです。
私が7月に案内してもらった時は、
「ウクライナ政府は年々チェルノブイリ原発に対する予算を減らしている。新しい石棺が完成したら、さらに予算が減らされることを皆心配している」
とガイドの方が説明してくれました。
チェルノブイリ原発は2012年に全ての原子炉の稼働を停止したので、もう電力生産していないのですが、ここでは未だに6000人もの従業員が働いているといいます。
びっくりしませんか?
負債施設に6000人が働いているのです。
従業員は一ヶ月のうち半月しかゾーンに滞在できないそうですが、半月働くとウクライナの平均収入である5,000フリブニャを稼げるので、条件としては悪くないのです。
むしろ、ここでの労働は仕事のない国民からすればとても重要な場所といえるでしょう。
現在のウクライナは非常に不景気で、首都キエフなどの大都市以外の地方は仕事がないそうです。そういう背景もあるので、労働供給源としてはおそらく有り難い存在なんですよね。
奇しくも福島では原発作業、除染作業で県外からわんさか仕事を求めてくる人達がいるわけですが、政府としてはオリンピックまで雇用問題を一時的にしのげる逃げ道になったのでラッキーに思っているんじゃないか、と考えてしまいます。
色々考え方があるのですが、「雇用」としての依存対象だと考えるこのごろです。
だから難しい。
原発棟からちょっと離れたところに食堂もありますが、この建物も外観はなかなか年期がはいってます。