1.経絡・経穴の誕生
さてさて早速ですが皆さんは経絡と経穴についてご存知でしょうか。
俗に言う「ツボ」を含む、身体の内と外を結ぶルートであり、古代中国において体系化された概念です。2000〜3000年前には形成され、最初に書物として記されたのは「黄帝内経」と呼ばれる書物です。神話時代の黄帝がまとめたとされます。
経穴とは体内の様々な問題が表出する部位、すなわち反応の出やすい部位であり、一方で治療効果が上がりやすい部位でもあります。
このように体表の(皮膚)の持つ特異性を認識したことにより、経絡や経穴の誕生につながっていきました。
経絡・経穴って何なの!?〜東洋医学的側面と西洋医学的側面
学術的には上記のように体表の持つ特異性とありますが、解剖学的に見ても理にかなっている経絡・経穴もあります。解剖学的にとは骨格や筋肉、神経などです。
一般的なイメージで「気の流れ」というモヤっとしたものをツボを介して扱うイメージがあると思うのですがそんなに非論理的な内容でもないのです。解剖学をきちんと学んでいくと、筋肉の境目だったり、筋腹だったり、神経の真横だったり、西洋医学的にも理にかなう経穴もあります。
一方で「何でここを刺激するとこっちに反応が出るの?」という経穴もあります。ここが人体の不思議であり、昔の人はこれを丹念に観察していったのでしょうね。足つぼマッサージの基本的な考え方は反射区を刺激して内臓などの様子を診断するのですが、そういうある特定の部位と、全く離れた部位が反応し合う、共鳴し合うとでもいうのでしょうか。これは筋膜のつながりであったり、神経のつながりだったり、刺激を受けた脳を介して別の部位が反応するなど様々なケースが考えられます。体は複雑です。無限です。宇宙です。
私センシは施術で経絡・経穴も使いますが、理論に紐付けてみると少しずつ謎が解けていくのが面白いですね。^^
2.臓腑の概要〜五臓六腑
・東洋医学における臓腑は、人体の生理作用の源、精神活動の中心とされています。また人体各部の状態や機能も臓腑が司っていると考えられています。
・各々が特有の機能を備えているが、単独で機能しているわけではなく、相互に協力や制約をすることで全体の調和を保っている。
五臓は陰に六腑は陽に分けられ、各臓器は下記のように体系化されます。
五臓(六臓)…陰陽の陰に属し、精気を貯蔵する実質器官。
肝、心、脾、肺、腎、心包
六腑…陰陽の陽に属し、飲食物を消化・吸収・排泄する中腔器官。
胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦
奇恒の腑…形は腑に似ており、機能や性質は臓に似ているもの。
骨、髄、脳、脈、胆、女子包(子宮)
これら臓腑を支えるものが気血と呼ばれ、その気血の通路が経絡とされます。
気…非常に細かく目に見えないが、活力があり休むことなく活動する
血…脈中を流れる赤色の液状物、血液を指す。
気血は経絡をめぐって全身を循環し身体を栄養する。そして経絡とは、臓腑と体表を結ぶ道筋であり、その経絡を利用して臓腑の変調を診断・調節することが可能となる。
