【修行日記】触らないで”とる”


修行の中でオカジと呼ばれる施術の行があります。

文字通りで加持祈祷の”加持”をさしています。
整体の仕事を始めたのは、修行のなかで先生や先輩方がオカジをして悪いものをとっており、その修行を私もすることになったからなのですが、、、

「触らなくていいのよ。そこは本質じゃないの。しなくてもとれちゃうの。でも揉んであげたほうがやってもらった感があるでしょ。手当っていう言葉もあるでしょ」
着いた先日、こんなことを師匠にサラリと言われ、

「えっ!?」

と正直一瞬なったのは記憶に新しい。
それまでも「触らなくてもとれる」というのは話に出てきていたけど、
「本質じゃないから」と言われドキッとした。
なんか自分すごい施術にこだわってこの一年がんばってきたのにっっ。

まぁ整体は整体で必要な場合があるから精進するほかないけども、少しベクトルがズレていたかなとちょっと反省するこの頃です。

そんな中、昨日は調子の悪い師匠の様子見に空き時間に伺いました。

修行仲間とその娘さんがいて、娘さんに「高校はでておけ」という話をしてもらいに来ていたらしく、一緒にその話に加わって夜になってしまいお暇することに。
ホントは施術したかったのになぁ〜、、、

と思ったけど来た時の驚くほどの顔のむくみ様から一変して、帰る時はかなりもとの顔に戻っていた。

そのことを先輩にラインで報告すると

「オカジありがとう」

いや、だからやれなかったんだけどなぁと思った直後にはっと気づく。
「触るのが本質じゃないもんね」

ちゃんととったってことなのだろう。
触らずにとる。
今日はそういう修行だったようです。